オンカジスロットのRTPはやめておけ!『裸の王様』の透明なマントだ

オンカジスロットのRTPに期待するのは絶対にやめておけ。これは俺のような借金苦で死ぬしかない中年男性が次世代に残せる唯一の言葉であり、いわば遺言であるかもしれない。

俺は、自身の破滅の反省文として、オンカジで500万円の借金を抱えた失敗談を書いているが、その失敗談には「オンカジやめておけ」という気持ちが血の涙として滲んでいる。
その俺の反省文をきっかけに、もし一人でもオンカジをやめてくれたならば、それだけでもオンカジごときに弄ばれた俺の無駄な人生にも意味があるかもしれない。

俺はスロットで初回ボーナスを現金化して回収してからは、ライブカジノに完全に移行して、そこで500万円の借金を抱えることになってしまった。
スロットは賭け条件を満たすために回した段階で「ゲーム」としては完全に飽きてしまっていて、パチンコ・パチスロほどは面白さを感じなかったために、ほとんどプレイしなくなった。
オンカジのスロットは、あくまで俺の借金の「一部分」を占めているだけである。

オンカジのスロットはRTPが90%以上に設定していると公言しているものが多いが、体感は全く違う。スロットにおけるRTP(還元率)は無意味だ。

冷酷に金を吸うオンカジスロットは危険だからやめとけ

俺はオンカジのスロットの危険の本質を「オンカジ沼の入り口であること」に置いているのだが、もちろんスロットの危険は「入り口」であること以上に、そもそも「冷酷な金吸い機」である、ということもしっかり言っておかなければならないだろう。

「一部分」であるとはいっても、それでも俺の借金の100万くらいはスロットで作られているのだから「金吸い機」としてのオンカジのスロットの危険性は明らかだ。
その100万円ほどの借金も、トラックの夜間休憩中にスロットを回していただけなのに、あっという間に膨れ上がったものだ。
オンカジのスロットは無慈悲で冷酷、気を抜いた人間の財布から音もなくスリをするようにして金を奪いまくる。

というわけで、今回は「金吸い機としてのスロット」の危険性、スロットにおけるRTP(還元率)の無意味さのことを書いていくつもりだ。

オンカジのスロットは借金増幅器でしかないからやめとけ

RTPなんかの煩雑なことを取っ払って結論から言ってしまうと、オンカジのスロットは借金増幅器でしかない(だからやめとけ)、ということがひとまずいえる。
ちなみに、俺がライブカジノにハマった後にスロットを打ったのは、バカラなんかで大負けして賭け金を一瞬で溶かしたあとに、わずかな期待を込めて資金を取り戻すための「悪あがき」として打つときに限られていた。
あとは、入金のたびに入ったボーナスの消化のためにも回した。
そのころは完全に「ボーナス消化作業」としてだけスロットを打っていたし、最初に与えらえた「勝利体験」すらどんどんなくなっていき、最終的にはボーナスの回収もまったくできなくなった。
結果としては、スロットで資金を取り返すことなどできるはずもなく、負けまくり、余計な負けが増えたぶんだけ借金の総額も増えていくという、じつに情けないがオンカジではよくありふれた負の連鎖が待っていた、というわけだ。

スロットのRTPという期待値には期待するだけ無駄

オンカジスロットのRTPはあくまで期待値でしかないし、その期待値に期待するのも完全に無駄だ。RTPがどれほど高い数字をたたき出していても、その数字にはほとんど意味がない、と考えたほうがいいくらいだ。
RTPというのは「賭け金に対して払い戻される金額の平均的な割合」の数値で、たとえば「RTP90%」だった場合は「1万円ベットしたら9000円が払い戻される」ということになる。
RTPは、競馬や競輪なんかで「還元率」と言われているものとほぼ同じである。
一般的には「還元率が高いギャンブルのほうが儲けやすい」とされていて、ギャンブルの選択基準として採用されている。
で、オンラインカジノの還元率は97%だから、還元率だけを見ると、パチンコの85%、競馬の70%などに比べて「儲けやすい」ということになる。
で、オンラインカジノのスロットのRTPってのは大体96%~98%ということになっている。まったく、オンカジのスロットってやつはなんという儲けやすさなんだろうか!

RTPが高いから儲けやすいなどという現実は存在しない

……と、一応「還元率」の数値をうのみにした人間のフリをしてここまで書いてみたけれど、もう限界だ。こういうのに踊らされるのはやめにしたほうがいい。なぜなら「RTP、還元率が高いから儲けやすい」なんていう現実は、実際はどこにもないのだから。
こういうことを言うと「そんなことはない。お前が勝てなかっただけで、RTPは信用できる!オンカジは勝てるんだ!」みたいなことを唾を飛ばしながら言って絡んでくるやつが必ずいるのだが、そんなことはもはや知ったことではない。
なんなら「そうだね、俺が勝てなかっただけでRTPには問題ないっスよね。RTPについての根も葉もないデマを書いてしまって本当にすいませんでした」と高速で謝ってあげてもいい。
何を言われても、オンカジ由来の借金500万円の俺の実感としてある「RTPが高いから儲けやすいなどという現実は存在しない」という考えはぜったいに揺らがないから、この件についての議論は、オンカジのスロットを打つのと同程度に完全に無駄な時間だ。
俺が使う「オンカジやめとけ」って言葉には様々なレイヤーがあるが、そのうちの細かいレイヤーの一つには「RTPなんて数値を信じるのはもうやめとけ」という「やめとけ」もふくまれている。

スロットのRTPは夢を見させて金を使わせる口実に過ぎないからやめておけ

RTPってのはギャンブラーに夢を見させて金を使わせるための数値、冷酷な金吸い機であるオンカジのスロットに金を吸い込ませるための口実として提示されている数値にすぎない。
もうRTPなどという実態からかけ離れた空想的な「期待値」に振り回されるのはやめたほうがいい。
「夢を見る」「期待する」ってのは、ギャンブルを楽しむための一番の土台だ。
俺はオンカジのスロットを通して、夢が見れない、何にも期待できない人間になってしまった。
ギャンブルを楽しむための大切な感情をオンカジのスロットのRTPに奪われたギャンブル失格者。それが俺だ。

RTPが高いという理由で遊ぶギャンブルはむなしすぎる

オンカジのスロットをまわしていた無駄な時間のことを思い出すと「RTPが高いから」という理由で遊ぶギャンブルはまったく楽しくない、という結論にかたむく。
そもそもオンカジのスロットはゲームとしてまったくおもしろくないというのが致命的なのだが、そうなると、オンカジのスロットってのは「RTPの高さ」以外には魅力がないということになる。
だけど、そんなゲームが楽しいはずがない。トームオブマッドネスだろうがムーンプリンセスだろうが関係なく、オンカジのスロットってのは例外なくおもしろくない。
オンカジのスロットってのは、どれもこれも「RTPが高いから」っていって時間と金をドブに捨てているだけで、そこにはむなしさだけが残る。
「RTP」というハリボテの期待値で金と時間を無慈悲に吸いつづけるオンカジのスロットは、金だけでなく人の心も貧しくする。

RTPをギャンブルの中心的な基準にしてはいけない

RTPはあくまで参考程度のもの、添え物として扱うべきで、それが賭けごとの最大の理由、中心的な基準になってはいけない。
いや、本音を言うならば、添え物ですらなくて「RTPのことはそもそも考えないほうがいい」というのが俺の考えだから、かなり控えめな言い方をした。
RTPのことを考えていると「オンカジに比べて還元率が低い」と評価され「オンカジアゲ」に利用されがちな競馬や競艇といったギャンブルの、還元率とは関係ない部分での「ギャンブルとしてのおもしろさ」にあらためて気づかされる。
還元率においてオンラインカジノに劣っているはずの競馬や競艇に根強い人気があるのは「夢を見る」とか「期待する」っていうギャンブルの基本感情が、還元率以外の部分で成立しているからだと思う。
これは俺の主観ではあるが「還元率が高いから」なんて理由で馬券を買っている人間なんてほとんどいないはずだ、と俺は確信している。
「RTPが高いから」という理由でしか遊べないオンカジのスロットのギャンブルとしてのいびつさ、圧倒的つまらなさとの対照性から、俺はそう確信する。

スロットのRTPは無意味だからオンカジはもうやめておけ

「RTPの高さ」以外には打つ理由がまったくないオンカジのスロットから「RTPの高さ」という要素を抜いてみたら何が残るか。そこには「虚無」が広がっている。
俺はいま『裸の王様』で「王様は裸だ!」と叫んだあの無神経な子供と同じことを、オンカジのスロットに対してしているのかもしれない。
だが「王様が裸であること」はいずれ誰かが言わなければならないだろう。
オンカジのスロットの「RTP」は「透明なマント」でしかない。それが「透明なマント」であることを誰も言えなくなっているような状態にある。
「これはバカには見えない服でございます」と言われ、バカだと思われたくないために見えない服を信じようとした王様のように、オンカジのスロット打ちは、他人にバカだと思われたくなくて「RTP」という透明な数字を信じているフリをしているだけだ。
もし「RTPは信用できる!RTPが理解できないやつは頭が悪いだけだ!」と言ってくる人間がいたなら、そいつはまちがいなく透明な布を売りつけてくる詐欺師だから距離を置くことをオススメする。
オンカジをやっているだけで頭が悪いのだから、もう頭が悪いことは受け入れよう。
バカだと思われることを恐れる必要はないし、それを利用されてもいけない。
RTPなんかには惑わされるな。オンカジのスロットを打つのはもうやめておけ。

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