オンカジのスポーツベットはやめておけ!胴元側に生殺与奪権がある不公平なギャンブル

オンラインカジノではスポーツベットが大流行している。だが、この流行に乗ってスポーツベットに手を出すのはやめておけ、と言いたい。

スポーツベットは、野球やサッカーなどのスポーツの試合を、勝手に賭けの対象にしたギャンブルであり、オンラインカジノの中では比較的「勝ちやすい」と言われていることもあって人気のゲームだ。

この「勝ちやすい」という評判を鵜呑みにすることをまずはやめておけ、と言いたいところだ。

この「勝ちやすい」という言葉を信じるあまり「スポーツベットで食っていく」などと考える人もいるかもしれないが、そういった勘違いをする人のことを、俺には全力で止める義務がある。

ただし、オンラインカジノには入金不要ボーナスという無料で楽しめるボーナスがあり、スポーツベットができるカジノもある。

自分のお金を減らすわけではないので、入金不要ボーナスを使うのであれば矛盾しているがスポーツベットは「アリ」だと思う。

生半可な気持ちで手を出すと、俺みたいにあっという間に借金地獄になる可能性もあるから、どうか注意してほしい。

胴元より情報量が少ない時点で勝ち目がほとんどない

スポーツベットで勝つために必要なのは「予想のために利用できる情報の量」とその活用だ。

だが、この「情報戦」において、胴元であるブックメーカーよりもプレイヤーが常に不利であるという時点で、スポーツベットは勝ち目がほとんどないギャンブルであると言わざるを得ない。

スポーツベットは「ブックメーカー(胴元)vsプレイヤー」という構図を持っていて、大量の情報を確保しているブックメーカー側が流動的に設定したオッズ(コロコロ変化するオッズ)をもとに、そのブックメーカーの予想をプレイヤーの予想が超えていかないと勝てない、という仕組みになっている。

つまり、スポーツベットというギャンブルは「プレイヤー圧倒的不利」が常態であり、決して、オンラインカジノの流行のなかで言われているような「勝ちやすいギャンブル」ではない。

仮に「普段からそのスポーツの情報収集をしていて得意なジャンルだ」と自負しているスポーツを選択してベットした場合であっても、基本的にはブックメーカー側がそれ以上の情報を持っていてプレイヤーの上位に立ってオッズを決めている場合がほとんどだ。

こんな不利なゲームに関わるのはやめておけ、と言うほかない。

スポーツベットで発生する胴元とプレイヤーの関係

スポーツベットにおいて「所有している情報量」を基準にして発生するブックメーカーとプレイヤーの関係は、大きく以下の2種類に分けられる。

  • ブックメーカーとプレイヤーが同程度の情報を持っている
  • ブックメーカーの情報量がプレイヤーを圧倒している

重要なのは「ブックメーカーの情報量をプレイヤーが上回る」という関係が原則的には起こりえないということだ。

となると、この「ブックメーカーとプレイヤーが同程度の情報を持っている」であれば勝てるのではないか?と考える人がいるかもしれない。

しかし、こういう人こそ、ブックメーカーに喰われてスポーツベットで借金を作るタイプだから、スポーツベットはやめておいたほうがいい。

なぜ「同程度の情報」を持っていても勝てないかというと、それは所詮は「情報量」において同じスタートラインに立てただけでしかないからだ。

情報量が同じでもスポーツベットで勝てない仕組み

ブックメーカーとプレイヤーが同程度の情報を持っている場合、ブックメーカーは「同程度の情報を持っている相手」を想定したオッズを設定してくる。

つまり、オンラインカジノのブックメーカー側は「予想を当てることはできても配当金で儲けることができない」という凡勝負を作り続けることができる。

その結果、当てても当ててもまったく儲からず、長期的なベットを重ねたらトータルで負けている、という巧妙な「ブック」が作られてしまうのだ。

「ブックメーカーの情報量がプレイヤーを圧倒している」場合については、説明は不要だろう。

ここでは先ほどの場合とは逆に、情報量において圧倒しているオンラインカジノのブックメーカー側が「当たらないが高い配当」をオッズとして設定し、「予想を外しつづけて軍資金が減り続ける」というストレートな負けが「ブック」として作られている。

スポーツベットの初心者は「勝ちやすい」という言葉や、期待値という数値に踊らされて、この根本的な「不均衡な関係」を知らないため、オンラインカジノのブックメーカーにとっては「情報弱者の初心者」は食い物でしかないのだ。

ブックメーカー方式とパリミュチュエル方式の比較

オンラインカジノのスポーツベットは「ブックメーカー方式」という方式でオッズが決定されていて、この方式は、日本の競馬などで採用されている「パリミュチュエル方式」とは対照的な方式となっている。

このブックメーカー方式とパリミュチュエル方式の特徴を比較すると、ブックメーカー方式を採用しているオンラインカジノで勝負をすることの難しさと、やめておくべき理由がより明確になるだろう。

ブックメーカー方式というのは「購入側がベットをした段階のオッズで、オッズが確定し、勝利した購入者に払い戻しをする」という方式である。

一方のパリミュチュエル方式は「すべての購入者の賭け金を一度集めて、胴元側がその賭け金の合計から自分たちの利益を一定の割合で控除し、残りの賭け金を勝利した購入者に分配する」という方式だ。

胴元側の利益が確実かどうかという見せかけの公平性

二つの方式の違いは「胴元側の利益があらかじめ確定しているかいないか」という問題を設定することでより理解しやすくなるだろう。

要するに、「ブックメーカー方式は胴元が利益を獲得できない(損をする)可能性を含んでいる方式」で、「パリミュチュエル方式は胴元が確実に利益を確保できる方式」だということだ。

このように書くと「胴元側の損失というリスクを引き受けてオッズを決定しているブックメーカー方式のほうが、よりフェアな方式なのではないか?」という風に考えがちだが、実はここには「見せかけの公平性」があるだけであり、ブックメーカー方式を採用するオンラインカジノの罠がある。

実際のところ、本当にフェアなのは胴元側が確実な利益を獲得しているパリミュチュエル方式のほうである。

ブックメーカー方式が胴元側の都合で恣意的にオッズが決定されるのに対して、パリミュチュエル方式は購入者の賭け金の総額によってオッズが決定されるため胴元側がオッズの決定に関与できない。

言い方を変えるなら「胴元が好き勝手にやりたい放題やれる」のがブックメーカー方式であり、「一定の確実な利益(控除)と引き換えに胴元の自由が制限されている」のがパリミュチュエル方式だということができる。

どちらがより公平であるかは、火を見るよりも明らかであるだろう。

根本的に胴元側が有利になるブックメーカー方式

「胴元にも損失のリスクがある」というと、まるで購入者側が有利であるかのように錯覚させられてしまうが、「損失のリスクがある」ことによって胴元側の有利な立場はまったく揺らぐことがなく、むしろ強化されていると考えたほうがよいだろう。

前述したように、オンラインカジノのスポーツベットというのは「胴元とプレイヤー」が対決するものであり、賭けの対象にまつわるより多くの情報を持っている方が勝利する仕組みになっている。

「胴元側がタイミングに応じて勝手にオッズが決定できる」というブックメーカー方式は、この「情報戦」における有利な立場を利用すれば、「損失のリスクがある」とはいっても、損失を回避するためのオッズをいくらでも設定することができる。

また、「アリバイのための損失」ともいえるようなオッズも設定することができるだろう。いわば「ブックメーカーは負けのリスクを背負っているんですよ」というためだけの「たまに負けるオッズ」だ。

ブックメーカー側は「トータルでの勝ち」を調整したオッズを設定すればいい。そのためには「ちょっとした負けによる損失」くらいは大盤振る舞いで提供することができる。

この大盤振る舞いでしかない「ちょっとした負け」を、購入者側は「ブックメーカーに対する勝利」と勘違いすることになるのだが、これは「トータルでは負けている」という現実に気づかせずに賭けを続けさせるためのデコイ(おとり)でしかない。

損失のリスクを最後まで調整することができる方式

ブックメーカー方式はスポーツベットの対象となる試合が終わる直前までオッズを変動させることができる方式であるため、損失のリスクを最後まで調整できる方式であることもあわせておさえておきたい。

ブックメーカー方式においては極端な場合「一年後の試合」のオッズを提供していることもあり、「試合が開催されるかどうかわからない」というレベルのスポーツベットにもオッズを設定することができる。

「予測ができなすぎる」ことによって、このとき設定されていたオッズに賭けていた購入者側がたまたま「大勝利」を収めることはあるかもしれない。

だが、その大勝利に対する払い戻し金というブックメーカー側の損失は、勝負直前までじわじわと変化させることができるオッズの調整や、ほかのスポーツベットによる情報戦を利用した確実な勝利によっていくらでも帳尻をあわせることが可能だ。

また一年や数か月単位の場合は「賭けの対象である試合自体がなくなる」というスポーツベットもあり、この場合、プレイヤー側が消滅した試合に対して支払った賭け金は、すべてブックメーカー側の利益となり、プレイヤー側に還元されることはない。

「胴元側が恣意的にオッズを設定できる」というブックメーカー方式である以上、こういった不均衡、不公平、欺瞞が平然と行われるのが、スポーツベットの問題点であり、やめておくべき理由である。

スポーツベットは胴元側に生殺与奪の権利があるギャンブル

オンラインカジノのスポーツベットというギャンブルは、「胴元にもリスクがありますよ」というあたかも公平な顔をしながら、その実態としては胴元側に完全な生殺与奪の権利があるギャンブルだということができる。

「勝ちやすい」などという言葉をうのみにしてスポーツベットに手を出すことに対して、俺が「スポーツベットは絶対にやめておけ」と言う理由は、完全なる胴元有利の状況に食い殺されるだけだからということに尽きる。

スポーツベットは、見せかけの公平性で初心者には「勝てそう」と思わせるが、長期的に勝負をしていれば、おのずと「トータルで勝てない理由」が身に染みてわかってくるタイプのギャンブルだ。

この事実に対して「敗北体験を通して知る」か「あらかじめ知っておく」か二択ならば、俺としては「あらかじめ知っておく」ことをオススメしたい。

俺のように借金地獄に足を突っ込むという「体験」は不要だ。ギャンブルの構造の理解と知識を持つことは、オンラインカジノによる借金を回避する数少ない方法だ。

俺のように「体験」からしか学べないという不幸は一人でも少なくなった方がいい。スポーツベットは構造的に負ける仕組みになっているから、絶対にやめておけ。

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